仮に「命の価値は平等」であるとしよう。
- Aさんの価値 = 1
- Bさんの価値 = 1
- Cさんの価値 = 1
Aさんの価値 + Bさんの価値 = 2 > Cさんの価値 = 1
つまり「AさんとBさんの両方をあわせたら、Cさん1人より価値がある」という図式が成り立つ。
この時点で、ロジックの崩壊を感じないだろうか。
「価値」とは本質的に「比較可能」なものだ。
なので「命の価値が平等である」という主張は、「比較物が比較不可能」と言っていることになる。
つまり、片手にメジャーを持ちながら、片方では「比べてはいけない」と言っているようなものだ。
では果たして、命に価値はあるのだろうか?
あるとすれば、それは平等なものなのだろうか?
そもそも「命」と「価値」を結びつけるという行為自体に、必然的に矛盾が生じる。
問題設定自体が誤っていれば、永遠に答えは出ない。
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