よくインスタントコーヒーを飲む。
マウントハーゲンのカフェインレスだ。
(カフェインレスコーヒーのインスタントは数が少なくて、Amazonで買えるのも4種類ぐらい)
だが、自宅で美味しいコーヒーを飲みたくなった。
「インスタントコーヒーで十分満足だ」と思うものの、やはりスタバや、こだわりのあるカフェで飲むコーヒーは、もっと美味しい。
(コーヒーに力を入れている店と、入れていない店の違いぐらいは分かるようになった。隠れ家的な洒落たカフェなのに、インスタントコーヒーより味が落ちるのを出す店もある)
だが、そもそもコーヒーをどう淹れるのかが分からない。
コーヒー豆が存在する分かる。
だけどインスタントコーヒーと、インスタントコーヒーじゃないのにサラサラした粉の違いが分からない。
- インスタントコーヒー => お湯を入れればOK
- コーヒー豆 => 作り方は?
- 挽いた豆 => 作り方は?
- 他にも種類がある?
ぐらいの理解だった。
ネフカフェのバリスタ(コーヒーメイカーではなく、インスタントコーヒーメイカー)にレギュラーコーヒーを入れて、壊したこともあるぐらいだ。
とりあえず「コーヒー豆」よりは難易度の低そうな「インスタントコーヒーじゃないのにサラサラした奴」に挑戦することにした。
どうやらこれは、コーヒー豆を挽いたものらしい。
コーヒー豆は挽いて使うことは、もちろん知っていたが、市販されているのが「コーヒ豆とは全く別系統のもの」ではなく「コーヒー豆を挽いた状態のもの」だとは知らなかった。
ということはコーヒー豆を自分で挽くか挽かないかの違いがあるだけだ。
だんだんぼんやりと、世の中には「レギュラーコーヒー」と「インスタントコーヒー」の二種類しか存在しないことが分かり始めた。(本当だろうか?)
インスタントコーヒーと区別するために、レギュラーコーヒーという言葉があることも知った。
そしてここまで理解したは良いものの、「コーヒーの淹れ方」や「淹れるための器具」にもいろいろな種類がありそうだ。
こちらも理解する必要がある。(なぜなら、淹れ方を理解していないコーヒーは淹れられない)
「コーヒー 淹れ方」で検索すると、
「ハンドドリップ」というやり方では「ペーパーフィルタ」「ドリッパー」「サーバー」「ドリップポッド」「カップ&ソーサー」が必要らしい。
1杯のコーヒーを淹れるのにもこんなに道具を使わなければいけないのかと思い、挫折しそうになった。
特によく分からなかったのが「ドリッパー」で、こいつはいかにもマグカップみたいな形をしておいて、取っ手まで付いているにも関わらず、ペーパーフィルタを固定するための台に過ぎないらしい。
「ドリップポッド」は要するにヤカンだ。
「サーバー」は抽出したコーヒーを入れておくためのもの。
コーヒーをたくさん作っておいて、少しずつカップに注ぐんだな。
こんな風に、ネットで色々と調べているうちに、基本的には「ペーパーフィルタ」と「お湯」さえあればコーヒーが淹れられそうだ、ということが分かってきた。
そこで手始めに、コンビニでペーパーフィルタ付のドリップコーヒーを買って、試してみることにした。
(ペーパーフィルタとレギュラーコーヒーと紙のドリッパーが合体しているやつだ)
だがこれでもけっこう面倒で、200mlのコーヒーを作るために、けっこう時間をかけなければいけない。
美味しく手軽にコーヒーを飲むには、やはりコーヒーメイカーが必要だな、と思った。
家電量販店には基本的に、試飲コーナーさえない。
これがまた僕を悩ませた。どうやって買う判断をすれば良いのだろう。
コーヒーメーカーもピンキリで、1000円のものから数万円のものまである。
だがここまで値段に差があるということは「1000円以上は、付随価値」だという風に理解した。
つまり、1000円のコーヒーメイカーでも、数万円のコーヒーメイカーでも、ドリップコーヒーの美味しさ自体には違いはないんじゃないだろうか。
そもそも、ペーパーフィルタを通してお湯を注ぐだけなのだから。
コーヒーメイカーを選ぶにあたって「なるべく手軽なのが良い」と思った。
あとは「コーヒー豆を挽けるタイプかどうか」は選びどころだった。
あんまり最初から頑張りすぎても、コーヒー豆を挽くまではやらないかもしれないし。
かといって後から「コーヒー豆を挽いて飲みたい」と後悔するのは嫌だし。
結論としては「コーヒー豆を自分で挽きたくなったら、別売りのミルを買う」という手があることに思い至って、コーヒーメイカー自体はドリップだけ出来るものに決めた。
ペーパーフィルターを使うタイプか、メッシュフィルターを使うタイプかも悩んだが、これも「後から別売りのメッシュフィルターに差し替える」ことも出来そうな感じなので、シンプルにペーパーフィルタータイプのものを買うことにした。
(コーヒーメイカーとフィルタは分けて考えたほうが良い、と価格.com の口コミにあって、助かった)
サーバーはステンレスのものに決めた。
コーヒーが煮詰まらずに美味しいままで保てるらしいし、あとは、ガラス製のサーバーを落として、部屋で割った時の悲惨さを想像したから。
そして最終的に象印かタイガーかで迷い、タイガーのステンレスサーバー製のコーヒーメイカーに決めた。
だが最終決定を下した1分後に「フレンチプレス」というものを見つけて「なんだこれは。。」と目を引かれた。
ここまで時間をかけて決めたのに、またひとつ選択肢が増えてしまった。
10分ほど携帯で検索したりして悩んだ結果、
Amazonで「ボダムのフレンチプレスコーヒーメーカー (ステンレス製)」を注文したのだった。
あまり図体がでかくなく、シンプルで小回りが効きそう。デザインもたぶん悪くない。
ペーパーフィルタを使わないところも良い。
一番の問題は「手間」だったのだが、
どうせ電動のコーヒーメイカーを買っても、水を入れ替えたり、ペーパーフィルタを入れ替えたりする手間が発生するから、こちらの方がむしろシンプルなオペレーションになるのではないかとう判断だ。
ということで、こいつを注文した帰りにスターバックスで「デカフェのハウスブレンドの豆」を買って帰り、今は自宅でフレンチプレスコーヒーメイカーの到着を待っているところだ。
(コーヒー豆を買うことにさえ慣れてないから「挽き方はどうされますか?」「ペーパーフィルタを使われてますか?」と聞かれてギクッとした)
果たしてこいつを愛用するかどうかは、使ってみなければ分からない。
「やっぱり、インスタントコーヒーが手軽だよね」って思うかもしれない。
そもそもコーヒーの淹れ方を知っている人にとっては笑える話だろうが。
コーヒーの世界は複雑に進化し、このように、初学者には非常に難易度の高いものであった。
豆に種類があり、淹れ方に種類があり、器具にも種類があり、それぞれが多様に分岐しているからだ。
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追記:
美味い! 当たり前かもしれないが、スタバで飲むのと同じ味がした。
豆の値段を計算するとマグカップ1杯で100円以上にはなりそうなので、インスタントよりかなり高額なことが分かった。(スタバのカフェインレスの場合)
たまの贅沢には良いかも。