なんでも自分の話にしてしまう。
まるでブラックホールだ。
Aさんに話を振っても、いつの間にか話は、ブラックホールさんに吸い込まれている。
Bさんに話を振っても、いつの間にか話は、ブラックホールさんに吸い込まれている。
Cさんに話を振っても、いつの間にか話は、ブラックホールさんに吸い込まれている。
良心のある人は、はじめは抵抗をみせて、他のいろいろな人に話を振る。
だけどそのたび、やっぱり全てが吸い込まれてしまう。
そして最後には、抵抗する気力もなくなって、ブラックホールさんのなすがままの世界がやってくる。
良心のある人は、はじめは抵抗をみせて、他のいろいろな人に話を振る。
だけどそのたび、やっぱり全てが吸い込まれてしまう。
そして最後には、抵抗する気力もなくなって、ブラックホールさんのなすがままの世界がやってくる。
もしブラックホールがおじさんなら、
口癖は「私の若い頃はねえ」かもしれない。
もしブラックホールが若い男なら、
口癖は「俺の場合はさぁ」かもしれない。
ブラックホールさんは絶対に、人の話を聞かない。
というより、そもそも聞き方が分からない。
コミュニケーションのとり方が「自分の話」の1種類しかないのだ。
メニューをひとつしか出さない、がんこ屋の食事処みたいだ。
だからあいづちを打つときも、自分の話がしたくて、口元がそわそわしている。
そして0.01秒の隙さえあれば、必殺技を繰り出すのだ。
「完全吸収・ブラックホールパワー!!!」
彼の話に、最初、皆はうんざりする。
だけどブラックホールさんの話は、よく聞くと、わりと面白かったりする。(ブラックホールの種類にもよる)
ブラックホールさんは、自分の世界を持っている
ブラックホールさんが世界の99%を支配して、数千年が経った頃。
僕らはブラックホールさんの支配下に置かれ、彼の世界を楽しむしか、生きる術がなくなる。
良心を保ちながら、ブラックホールさんに勝つ手段は、僕らには用意されていない。
僕ら自身がもっと大きなブラックホールになって、彼を吸い込んでしまうぐらいしか残されていない。
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