2017年2月15日水曜日

アイスコーヒーが美味い理由 | 僕らは脳で飲食する

僕らは食べ物や飲み物を、脳で味わう。

「冷めたコーヒー」が美味いのは、この世に「アイスコーヒー」という言葉があるからだ。
もしこの言葉が存在しなければ、「アイスコーヒー」はただの「ホットコーヒーが冷めたもの」になってしまい、不味く感じる。

たとえば有名な言い回しで「冷めたピザ」は不味いと言われるが「冷製ピザ」なんてという名前を空想しながら食べてみると、案外いけたりする。(僕は嫌いじゃない)

僕らは「言葉で理解できるもの」「想像できるもの」を食べる傾向にある。
逆に「言葉で理解できないもの」は避けたり、不味いと感じたりする。

なので、お祭りではたこやきの屋台に行列が並ぶが、目新しい屋台は閑散としている。
子供の頃からマクドナルドで育った人は、大人になってもマクドナルドに自然と引き寄せられる。
駅近にいかに美味いインドカレー料理屋があっても、通い詰めるのはハズレのないラーメン屋だ。

これを狩猟民族的に考えると、毒を避け、安全が確保されたものだけを食べよう、という本能なのかもしれない。

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